宅配ピザの原価

日本で販売されているものの原価について、まとめてみました。

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更新日:
 2013年12月23日




◎宅配ピザの原価(SAPIO、2014年1月号)
 トッピングによって異なるが、Mサイズ(=直径25cm)で1800〜2800円程度の価格帯が一般的。定番メニューのマルゲリータであれば、ピザーラが1890円、ピザハットが2200円、ドミノが1900円。ただし、「原価」は食材にかけられているというわけでもない。
 フードコンサルタントの白根智彦氏は、「宅配ピザの食材原価は15〜20%程度」と指摘する。Mサイズ2000〜2500円のピザなら、安いものだと原価は約300円に過ぎないという。
 「使われる食材の中で値段が高いのはチーズくらいで、Mサイズなら100円前後かかります。チーズは各社ともこだわりがあってオリジナルのブレンドをしていますから、食材費の40%近くを占める場合もあるでしょう」
 ピザハットを運営する日本KFCの広報も「原価の具体的な数字は明かせないが、チーズは高い。輸入品なので為替も影響してくる」とする。
 ある中堅宅配ピザチェーン関係者は「2000円のピザであれば食材原価は400円強で、そのうち30%の120円程度がチーズ」とし、「原価約350円のうち約140円をチーズが占める」(別のピザチェーン社員)といった証言もあった。
 チーズ以外の具材については「トマトなどソース類が原価の約10%で30円程度、生地の小麦が30〜60円程度。その他のトッピングは大手や中堅チェーンであれば一括大量購入でそれほど高くはならない」(白根氏)という。
 もちろん、トッピングの原価にも差異はある。「チーズに次いで高いのがベーコンやウインナーなどの肉類。サラミは1枚3〜5円で、ふんだんに盛るピザだとチーズ以上の原価になってしまうこともある。
 野菜では、ピーマンが意外と高い。Mサイズ1枚に約15gを乗せて12〜13円。1枚あたりの原価はオニオンの3倍です。子供に人気のあるコーンは1枚に80gで約18.5円、マヨネーズは25gで約15円といったところです」(前出の中堅チェーン関係者)
 複数の関係者への取材を総合すると、2000円の宅配ピザの原価は300〜400円程度で、そのうちの30〜40%がチーズ、20〜30%が生地とソース、残りがトッピング類ということになる。


◎宅配ピザ(週刊ポスト、2013年1月25日号)
 世の中には「どうして潰れないのか」と疑問になる価格やサービスを展開しながらも、着実に利益を出し、成長拡大しているビジネスがある。1枚2000〜3000円と値段は高めで、ライバル店も目白押し。なのに潰れないのが宅配ピザチェーンだ。 実はこの価格設定が絶妙なのだという。
「宅配ピザの原価率は10〜20%。しかし、だからといって値段を安くするとオーダーが入りすぎてしまい、デリバリーできない」
 とフードコンサルタントの白根智彦氏。宅配ピザの場合、デリバリースタッフを常に待機させておかなければならないため、何もしなくても人件費がかさむ。
 デリバリーを効率よく回せる“ほどほどの注文数”が一番儲かるわけで、決して安くない価格設定はそのためなのだ。
「デリバリーの手間は一緒なので、何枚もオーダーしてもらうほうが粗利が稼げる。“2枚目からは半額”といったキャンペーンは、デリバリーコストに比べたら原価なんて問題ないということの証です」(白根氏)




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