焼きまんじゅう

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更新日:
 2014年11月2日






◎焼きまんじゅう(群馬県)
 焼きまんじゅう(焼き饅頭、やきまんじゅう)は、群馬県地方の郷土食の一種です。主に前橋市、桐生市、伊勢崎市、太田市、館林市などの中毛・東毛地区で食べられているようです。
 群馬県出身の人に『焼きまんじゅうって、食べたことありますか?』と聞かれ、「饅頭を焼いたもの?あるんじゃないの?」と答えたら、『群馬県の名物なんですけど。』と言われ、「それは、ないな~」と答えたところ、一緒に食べにいくことになりました。
 初めて見た「焼きまんじゅう」は、饅頭というよりもパンでした。直径が7~8cmくらいもある大きなもので、蒸しパンのような感じで、私が知っている、今までに見たことがある「饅頭」とは似ても似つかないものでした。思わず、「これが、饅頭?」と聞いてしまいました。
 味噌ダレを塗られた焼きまんじゅうを初めて食べた時は、「これはパンじゃないの?」と思いました。普通の「饅頭」をイメージして食べると違和感があり、違うと思うのですが、饅頭とは切り離して、こういう食べ物だと思って食べると、普通に美味しい食べ物でした。
 焼きまんじゅうは、小麦粉にどぶろくを入れ、その麹で発酵させた生地を団子状にした後、蒸して饅頭を作ります。この饅頭を串に刺して、黒砂糖や水飴で甘くした濃厚な味噌ダレを裏表に塗って火に掛け、焦げ目を付けたら完成です。
 もともとは餡が無い薄い饅頭(素まんじゅう、中国で言うマントウの類)だけでしたが、最近では、コシ餡が入った焼きまんじゅうもあります。
 焼きたての温かいうちが軟らかく、とても美味しいです。しかし、冷めると水分が抜け、噛みちぎれないくらい固くなります。このため、焼きまんじゅう屋さんに行くと、注文後に焼いてくれます。持ち帰りも可能ですが、店内で食べることができるようになっています。このため、お土産用の焼きまんじゅうは、焼く前の饅頭をパッケージしてあり、タレが添付されていて、自宅で焼いて食べるようになっています。
 焼きまんじゅうの発祥には諸説あり、何が正しいのかは分かっていないようです。ただし、幕末(19世紀中期)頃と考えられており、150年以上の歴史があるようです。前橋発祥説が有力とされているようですが、伊勢崎市や沼田市などの店舗も元祖を名乗っており、それぞれ起源が異なるという見方もあるようです。
 インターネットで調べると、前橋市の原嶋屋総本家が発祥という説が多いですが、こちらは1857年(安政4年)に初代原嶋類蔵が焼きまんじゅうを作り出したと伝えられています。一方、沼田市の東見屋まんじゅう店は1825年(文政8年)年の創業ですから、原嶋屋総本家よりも古いです。
 ちなみに東見屋まんじゅう店では、「味噌まんじゅう」という名称で売られています。もともと焼きまんじゅうは、最初は「味噌まんじゅう」と呼ばれていたという話があります。これが群馬県内に広まるにつれて「焼きまんじゅう」という名称に変わったという説があります。
 群馬県は養蚕業や絹織物業が盛んだったことから、生糸商人達が三国街道、中山道を通っていたと考えられます。養蚕が盛んだった沼田地方で誕生した「味噌まんじゅう」が、生糸商人によって前橋を経由し、群馬県内各地に広まったという説です。商人にとっては「味噌」は「ミソが付く=しくじる」に通じ、縁起が悪い言葉であることから、「味噌まんじゅう」を「焼き饅頭」と呼び方を変えたのではないか、というのが名称変更の理由で、これによれば、焼きまんじゅうは沼田が発祥ということになりそうです。実際に、古い焼きまんじゅう屋さんが三国街道、中山道沿いにあることからも、この説を裏付けられそうです。
 全国的には知名度が低いようですが、群馬県内ではポピュラーな食べ物で、初市や花見、夏祭りなどの行事では、必ず屋台を目にするそうです。関東地方の祭りでは「上州焼きまんじゅう」という名称で屋台が出されていることもあるようです。
 群馬県では、焼きまんじゅうの知名度を高めるため、2009年(平成21年)に群馬県観光物産課が「焼きまんじゅうガイドブック」を作成し、販売しています。(2015年10月現在、172円+消費税)群馬県内を5地域(中部、西部、吾妻、利根沼田、東部)に分けて地図を掲載し、群馬県内で常時、店舗形態で焼きまんじゅうの販売を行っている全79店舗を紹介しているそうです。群馬県庁の県民センターや、群馬県内の一部の書店で販売しているそうですので興味がある方は、是非、御一読ください。



     普通の焼きまんじゅうです。



     こしあん入りです。


  
  



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