ままかり

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更新日:
 2017年1月3日






◎ママカリ(岡山県)
 「ままかり」とは、岡山県など瀬戸内海岸で、「サッパ(鯯:Sardinella zunasi、ニシン目ニシン科ニシン亜科に分類される)」という背が青い15cm程の小魚の異名です。通常、この魚をに塩を振って、酢に漬け込んだ食べ物を指します。岡山県沖でママカリが多く水揚げされることから、ママカリ料理は岡山県の郷土料理として有名です。岡山以外では食べられる事が少ないため、全国の漁獲量の約9割が岡山県で消費されているようです。
 「ままかり」の「まま」は、「まんま」と同じ「御飯」のことで、「かり」は「借りる」の意味です。すなわち「ままかり」は、漢字では「飯借り」と書きます。
 この魚の酢漬けがあまりにも美味しいため、自分の家の御飯がなくなってしまい、隣の家に御飯を借りに行ってまで食べることから、「ままかり」と呼ばれるようになったという話が一般的です。
 一方で、この魚に脂が乗る旬の時期が秋の稲刈りの時期に当たるため、「ママ(稲)を刈る」ことからママカリになったという説もあるそうです。
 「サッパ」という名前の由来には「味がサッパりしている」、「笹の葉に似ている」などの説があるそうです。広島県や香川県では「サッパ」のことを「ワチ」と呼びます。これは畑に獣が侵入してくるのを防止する囲いを「ワチ」と呼び、定置網で捕獲する「サッパ」の事を「ワチ」と呼ぶようになったからです。また、熊本県や佐賀県では「ハダラ」と呼び、表面に「斑(はだら)」がある魚だからとの事ですが、実際はコノシロと混同されたようです。他にも三重県では「ススポ」、秋田県では「ゲナミ」、伊勢地方では「カツ」、堺では「ガラザエ」、石川県では「キイワシ」、愛知県では「ギッパ」、千葉県では「サッペラ」など様々な呼び名があります。
 ママカリは、豊漁と不漁の差が大きい魚であったため、豊漁で食べきれなかったものを酢漬けにして保存したのが始まりといわれているそうです。
 初夏のママカリは骨や皮も軟らかく、秋のママカリは脂が乗っていて美味しいです。またママカリの酢漬けは、ばら寿司の具材として欠かせない食材の一つとなっています。
 現在では「ママカリ料理」としては「ママカリずし」の他に酢漬け、塩焼き、から揚げなどがあります。岡山県では祭りや祝い事の際には「ママカリ寿司」を作る風習があり、たくさん作り過ぎた時には近所にも配る事があるそうです。脂がのった秋の旬の時期になると、地元の人達は海岸に出掛けて「ママカリ」を釣るのだそうです。

◎ママカリずし(岡山県)
 岡山県ならではの握り寿司です。ママカリ(サッパ)を二枚におろし、酢魚にして握り寿司にしたものがママカリ寿司です。岡山県では、駅弁として売されています。




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