茶の木(チャノキ)のお話

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更新日:
 2008年9月3日






 茶の木とは、学名が「カメリア・シネンシス:Camellia Sinensis (L) O. Kuntze」というツバキ科ツバキ属の常緑低木です。一般に、日本の茶畑で見られる茶の木は丁寧に手入れがなされ、刈り込まれていますが、刈り込まなければ高さが10m近くになる植物です。チャノキは、年平均気温が13℃以上の温暖な地域で、年間降水量が1,300〜1,400mm以上の弱酸性土壌の亜熱帯地方に多く分布しています。
 茶の木は大きく分けると、茶葉の小さな中国種(Camellia Sinensis)と、その変種とされるアッサム種(C. Sinensis var. Assamica)の2種類しかありません。中国や日本で栽培されているのは中国種で、1m前後の低木です。インドやスリランカなどで栽培されているアッサム種は、8〜15mにも達する高木です。
 このたった2種類の茶の樹から、日本茶(玉露、煎茶、かぶせ茶、番茶、焙じ茶など)、烏龍茶、紅茶などが作られています。それぞれのお茶は、製法によって異なります。一般的には、中国種の方が緑茶に適していて、アッサム種は紅茶に適しているようです。また、現在までに色々な品種改良がされていますので、現在では多くの品種があります。
 チャノキの葉は、長さ5〜9cm程度で、表面には光沢があり、無毛です。裏面は緑色で、若葉の時には毛がありますが、やがて落ちます。しかし、中脈には遅くまで毛が残っています。縁には鈍鋸歯があります。葉脈は裏面に突出しています。
 チャノキの花は、10月の終わり頃から咲き始め、真冬まで咲き続けます。花は、直径2〜3cmで、下向きに咲きます。オシベは多数で、その中心に柱頭が3つに分かれたメシベがあります。果実はヤブツバキよりも小さく、直径2cmほどで、中に3つのそう果が含まれています。
 茶の原産地は「中国南部の雲南省を中心とする広い地域(インド東北部からミャンマーへと連なる広い扇状の地域の山地)」という推測的な説が一般的ですが、考古学的な証拠がないため、明確になっていないのが実情のようです。唐の学者、陸羽(700〜785)が著した書『茶経』(760)に「茶は南方の嘉木にして・・・」とあることから、この説が有力であると言われています。また、この地方には、実際に茶の木の古木も多く存在しています。
 中国の雲南省南部にある西双版たい族自治州の孟力海県の南糯山の近くにある巴達山には、茶樹の近縁種(Camellia talliensisih)の大木があります。この木は、樹高20m、幹の太さ、直径0.8m、周囲2.5mの大きさで、茶王樹と呼ばれています。
 また、鎭源県の西双版納の北方、雲貴高原の「哀牢山」(標高3160m)の麓の山地にも巴達山同様の古木があります。樹齢は2000年余りといわれ、樹高25.6m、幹の直径0.9m、周囲2.8mの大木です。この山地には、これ以外にも似たような古木が多数あるようです。
 現在では、若葉を摘んで、緑茶や紅茶を作るため、アジア一帯で広く栽植されています。日本に、いつ頃、伝わったかについては諸説があり、確定した説はないようです。



茶の木の花




茶の木の葉



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